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デュエルマスターズのカバレージ書いてます

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くすのきCS決勝1回戦:Y.D vs. Vのもれ

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決勝1回戦:Y.D vs. Vのもれ

(のじぎくカバレージ班(@nojigikucs_cov)で実況したものを書き直したやつです。)

 

「今日のVっていくつ?」「8個やで」
右側の登録名に関する筆者との会話である。

その名は「VVVVVVVVのもれ」。言わずもがなVのもれのことである。
本日は当日枠ということで名前をある程度自由に変えれるらしく、運営に遊ばれたのか本人の意思なのかは筆者が知るところではないがこんな名前である。
その甲斐(?)あってか、なんと本日は予選を全勝の2位で通過している。

使用デッキは半年前にカバレージを書いたのじぎくGW最強決定戦から一切ブレず、赤黒ドルマゲドン
自分が気に入ったデッキを半年間も使い続けるという彼のスタイルは一見弱点に見えるが、裏を返せば強みとなる。
1つのデッキを愚直に使い続ければデッキと環境が合致する日が来てもおかしくはなく、環境が噛み合えば使い慣れたデッキ故にミスをほとんど起こさずプレイできる。
プレイミスの可能性が高い、慣れないデッキに手を出すよりも勝率は高くなると筆者は思うし、Vのもれもそれを分かっているからこそ、このデッキと共に歩んできたのだろう。
そして今日は環境が噛み合った日だからこその予選全勝。ノリにノったこの男が何を起こすか分からない。

対するは予選15位のY.D
彼が敷いているプレイマットは関西でよく見かける、オーダーメイドで作ったモルトNEXTのプレイマットである。
「チームとかじゃないんですけど、身内全員で使っているプレイマットなんです」と語るY.D。このプレイマットに映り、本人が使用するデッキでもあるモルトNEXTと共に頂点を目指す。

予選を突破し、大事な初戦。
本戦の火蓋が切って落とされる。


【Game1】先攻:Vのもれ

くすのきCSでは決勝トーナメントからマッチ戦。
1戦目の先攻は予選順位の高い方からなので、予選2位のVのもれが先攻だ。

Vのもれは2ターン目《終断α ドルーター》キャスト。「モルトNEXTに対しては絶対2ターン目に出したい」と語るカードをしっかり引いた。
…が、返しの動きは誰しもが「2ターン目に撃たれてはいけない」と口を揃えるであろう《メンデルスゾーン》2ブースト。Vのもれの顔が歪む。
《ボーンおどり・チャージャー》でマナを増やし、《ドルーター》で1点を入れる。
Y.Dは《フェアリーの火の子祭》で一気に7マナに到達するモルトNEXTにおけるベストムーブ。

長引かせるだけ不利になるVのもれ、一気に勝負をかける。
《終断δ ドルハカバ》召喚から《ドルーター》1点。
さらに《ドルハカバ》攻撃時《S級不死 デッドゾーン》で3点!
《熱血龍バトクロス・バトル》がトリガーし、スレイヤーの封印を剥がされ《デッドゾーン》が討ち取られるが、一気にY.Dのシールドは0枚に。

だがシールドが全てブレイクされた、つまり手札が5枚増えたY.D。ここで回答を持っていないわけがない。
《次元龍覇 グレンモルト「覇」》を召喚、《ドルーター》を破壊しながら《恐龍界樹 ジュダイオウ》!
墓地から蘇る《ドルハカバ》の攻撃を許さない王道の一手、Vのもれは苦しい表情だ。
これにより動きが止まったVのもれ、《ドルハカバ》を出すのみでターンを終える。

Y.Dは《伝説のレジェンド・ドギラゴン》を呼び出し、《ドルハカバ》を討ち取りバトルに負けない状態に。
さらに《モルト覇》で《爆熱天守 バトライ閣》を立てながら2点。徐々にVのもれを追い詰める。
が、この2点で《禁断V キザム》がトリガーし、封印を残り1まで減らしつつスレイヤーで《モルト覇》を破壊。
Vのもれの返しは《ドルーター》で手札を整え、カウンターの機を待つ。

返しのY.Dのターン。
お互い決着のために重要なターン、目まぐるしい攻防が始まる。

まず《超戦龍覇 モルトNEXT》を召喚、《銀河大剣 ガイハート》を装備。
ここで4枚の封印が剥がれ、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》がその姿を現す。
《NEXT》パンチ、《バトライ閣》から《リュウセイ・ジ・アース》を呼び出す。

超過打点となるが、Vのもれはこの攻撃に対して少し考えた後、《威牙の幻ハンゾウ》をプレイ!
お返しの《ドルマゲドンX》禁断爆発で、Y.Dの《ドルマゲドン》以外を封印に閉じ込める。

が、そのことはY.Dも想定内だ。
だからこそ、迷わず《ドルマゲドン》で攻撃。

そう、封印された《NEXT》の手には、まだ銀河大剣が握られている。
そしてこのターン2回目の攻撃が《熱血星龍 ガイギンガ》を呼び覚ます!
このままいけばダイレクト。《ガイギンガ》に《魔狼月下城の咆哮》は無意味。

だがVのもれを守るシノビは、さらにもう1枚。
《光牙忍ハヤブサマル》!!これが《ドルマゲドン》の攻撃を受け止める。
《ガイギンガ》の龍解は許したものの、《バトライ閣》から何も捲れなければシールドを残して生き残る…

はずだった。

龍解した《ガイギンガ》は更なる攻め手への繋ぎでしかなかった。
本命は革命チェンジ《蒼き団長 ドギラゴン剣》!!
そして《バトライ武神》が龍解し、一挙過剰打点!!

複数枚の《魔狼月下城》に頼るしかないVのもれだが、ここでトリガーはなし。
禁断爆発に《ハヤブサマル》という2つの防御手段を、怒涛の波状攻撃で押し潰したY.Dがこの攻防を制して1本先取。

【Game2】先攻:Vのもれ

しきりにミスったと叫ぶVのもれ、逆転を信じ残り2本を戦う。
まずは負け先で先攻を取った2本目を取りたいところだ。

このゲームで先に動いたのは後手のY.Dだった。《メンデルス》2ブースト!
Vのもれも《ボーンおどり》で追いつこうとするも、Y.Dはまたも《火の子》を手札に持ち、7マナに到達する。

《ドルーター》のキャストに失敗し絶体絶命のVのもれだが、盾を減らさねば勝機はない。《ドルハカバ》《デッドゾーン》で3点。

7マナに到達したY.Dだが、7コストのドラグナーが引けない。
ここは《スクランブル・チェンジ》から《永遠のリュウセイ・カイザー》。後続の攻めを絶つが、Vのもれの《デッドゾーン》が生き残った。
さらにVのもれ、しっかり2枚目の《デッドゾーン》を持っている!攻撃時侵略で《永遠》を返して盾を0枚に。

Y.Dは《モルト覇》《ジュダイオウ》、スレイヤーで《デッドゾーン》を討ち取り難を逃れる。
墓地から《ドルハカバ》召喚でターンを返したVのもれに、Y.Dは《レジェドギ》で《ドルハカバ》攻撃で応じる。封印は残り1枚。
Vのもれも《ドルハカバ》で封印1となる。

ここから1ゲーム目と同じ攻防が展開された。

Y.Dは再び《NEXT》《ガイハート》で禁断爆発。
《NEXT》2点から入り、Vのもれに難しい処理を押し付ける。
これをスルーし、盾を見て長考し…。

《終断γ ドルブロ》がトリガー。禁断爆発で《ドルマゲドン》以外を封印。
実質的に先のゲームの《ハンゾウ》《ハヤブサ》を同時に兼ねるトリガー。
続く《ドルマゲドン》の3点を《ドルブロ》がブロック。
そして《ガイギンガ》が龍解。1ゲーム目の焼き直しならここから《ドギラゴン剣》を…

持っていない、ターン終了!!
九死に一生を得たVのもれ、《ドルマゲドン》でダイレクトを決めて2本目を奪取。

【Game3】先攻:Y.D

3本目も負け先、Y.Dの先攻。

ついに《メンデルス》を引けなかったY.Dだが、《火の子》はしっかりとキャスト。先攻なら十分だろう。
Vのもれもチャージャーを撃つターンとなったが…

「ついに来てしまったか…」

Vのもれの3ターン目、何もせずエンド。
予選から好調だった引きがここ一番でストップ。ついにチャージャーに恵まれない手札となってしまった。

Y.Dの《火の子》、Vのもれの《ドルーター》で4ターン目は終わり、Y.Dのビッグアクション。
今度はしっかりドラグナーを引き込む。7マナ《NEXT》からの《バトライ閣》。1111破壊で《ドルーター》破壊。

「これは無理だろ―…」と呻くVのもれだが、諦めず細い細い糸を手繰り寄せる。
《絶叫の悪魔龍 イーヴィル・ヒート》を召喚し、墓地の《デッドゾーン》でNEXTを討ち取りながら3点。

Y.Dは《レジェドギ》を召喚、バトライ閣は不発に終わるものの《デッドゾーン》を殴り返し、 Vのもれに解答を迫る。
厳しい顔のVのもれは長考の末、《魔狼月下城》で《レジェドギ》を破壊。
ここで封印を外せなかったことで、爆発カウンターが1ターン遅れてしまう。

Y.Dは《永遠》によるため込みを選択。
《永遠》で動きが縛られたVのもれは横になった《ドルーター》と《ドルブロ》を並べるのみ。

決着の時が訪れた。
Y.Dは10マナで《ミツルギ》と《スクチェン》+《NEXT》で一気に《バトライ武神》を龍解。
そして、禁断爆発。
勝負を決めるべく攻撃した《バトライ武神》が場をドラゴンで埋め尽くし、Vのもれのシールドを破壊し尽くす。

この試合、盾に3枚の《ドルハカバ》が埋まっていたことで封印を剥がす速度が遅くなったVのもれ。
今まで自身を守ってくれた《ドルマゲドン》は、眠りについたままだった。

Winner:Y.D

試合後、1本目Vのもれが「ミスった」と口にしたことについて話題になった。
すぐに《ハンゾウ》を使ってしまったことで《ガイギンガ》からの打点が止まらなくなったというミスらしい。

Vのもれ「耐える手段あったんかなぁー…」
Y.D「僕もあの場面、殴り方ミスってたかもしれませんね…」

Y.Dも考え直すとミスがあったようで、お互いにあのときのプレイを再検討。
負けて悔しさに浸りながらも、勝ってベスト8の喜びを感じながらも、これができる2人には更なる成長が待っていることだろう。
そしてY.Dは向上したプレイスキルで、頂点を目指す。

 

 

 

※僕のTwitterアカウント(@inuca_dm)に、1本目のラストについてのお互いの最適解を探す詰めデュエルを置いておきます。ちょいムズ。
あのときお互いにどうすべきだったのか、みんなも考えてみよう!