イヌ科バレージ

デュエルマスターズのカバレージ書いてます

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超CSⅣ京都 Round1:むった vs. マイケル

 さて、まずはこの文章の趣旨を軽く説明しよう。
 公式のフィーチャーからは漏れたが、個人的に見ておきたかったマッチを覚書として記しておく…いわゆる趣味書きである。
 
 
 
 【赤緑アポロ】ですばるなが駆け抜けたことが記憶に新しい超CSⅣ京都。
 その開会式が始まる直前、私はスマホ片手に、急いで310番卓に向かった。
 
 そこには関東の強豪2人…むったマイケルがいた。
 あとコロナ渦以来久しぶりに会ったマイケルが超痩せててびっくりした。
 
 コロナ渦以前はSpiritsというチームで活動していた2人だが、今回一緒に調整はしていないという。
 つまり、見知った強豪同士ながらお互いのデッキが全くわからないという状況……私が対戦相手の立場なら怖くて震えが止まらない。
 
 さて、1回戦。幸先よくスタートを切れるのはどちらか。
 
先攻:マイケル
 
 1ターン目、《バサラ》のチャージによりマイケルのデッキがおおよそ【赤黒邪王門】と判明する。
 そのまま2ターン目、《福腹人形コダマンマ》によって初動と打点を確保する。
 
 対するむったは《エマージェンシー・タイフーン》から《一なる部隊 イワシン》を捨て、さらに捨てられるのが……《死積人形ブラッディ》!?
 
 聡明な読者ならお気付きだろうが、これがむった達がこの日のために作った秘蔵デッキ、【青黒シヴァンリンネ】。初見でこの動きを見せられたであろう、マイケルの対応力が求められる。
 
 とはいえ【赤黒邪王門】の宿命、わからないデッキ相手ならばこそ、勇気をもってビートダウンを仕掛けに行く。
 《斬斬人形コダマンマ GS》を重ねてシールドを掘り進め、《福腹人形コダマンマ》で1点。むったは少し考えてこのブレイクを通す。
 むったは《ブラッディ・タイフーン》で着々とコンボの準備を進めるが……
 

 返しにマイケルの手から飛び出したのは《「貪」の鬼 バクロ法師》!!
 先のターンの1点と合わせて致死打点を形成。《福腹人形コダマンマ》からシールドに襲い掛かる!!
 
 結果として、このブレイクがむったの生死を分かつこととなった。
 ブレイクされたのはキーカードでもある《龍頭星雲人/零誕祭》。手札には《秩序の意志》。
 ここでむったは考える。
 

 
 むった「【赤黒邪王門】だったら《龍装者 バルチュリス》来た瞬間に終わりだから、この《「貪」の鬼 バクロ法師》は取らないといけないんだよな……」
 
 《「貪」の鬼 バクロ法師》によってさらに増えたマイケルの手札は5枚。この中に《龍装者 バルチュリス》があればむったの死が確定してしまう。
 しかしそれを防ぐためには何枚も重ねてこそ真価を発揮する≪龍頭星雲人≫を捨てる必要がある。マイケルの手札の多さも相まって、喉から手が出るほど欲しい1枚。
 さあ、その選択の結末は……
 
 《龍頭星雲人/零誕祭》捨て、《秩序の意志》発動。《「貪」の鬼 バクロ法師》を封印。
 続く《斬斬人形コダマンマ GS》の攻撃時……《龍装者 バルチュリス》はない!
 
 結果としてマイケルの見えない《龍装者 バルチュリス》にしてやられたむったは、このブレイクにも《秩序の意志》を合わせて《福腹人形コダマンマ》を封印する。
 
 ターンが返ってきたむったは《不死の墓守 シヴァンリンネ》チャージ後長考。
 ここは《奇天烈 シャッフ》宣言2で目の前の《斬斬人形コダマンマ GS》の動きを封じる。
 マイケルは《「魂狩」の鬼 ガシャド髑髏》と《カンゴク入道》を置いてターン終了。エンド時効果でシールドは0枚だ。
 
 そして、その手札は4枚。
 対戦後、マイケルは自身のミスについて述懐する。
 
 マイケル「返しに≪龍頭星雲人≫を2枚出されてたら手札の防御札を全部落とされて《奇天烈 シャッフ》ダイレクトで負けてたんだよな…手札は5枚にするべきだった」
 
 そう、むったに≪龍頭星雲人≫2枚という勝ち筋を自ら差し出してしまったのだ。
 だがしかし…見えない《龍装者 バルチュリス》が、むったの≪龍頭星雲人≫2枚目を墓地に叩き落としていた。それがこのゲームのすべてだったと言っても過言ではない。
 
 むったは《ブラッディ・タイフーン》に《一なる部隊 イワシン》落としも絡めて≪龍頭星雲人≫2枚目を探しに行くが…引き当てることができない。
 やむなく1枚しかない≪龍頭星雲人≫を出すと…捨てられたのは《百鬼の邪王門》と《一王二命三眼槍》!!
 
 これにはむったもやられた、という表情。そう、この瞬間残りの手札が防御札であることが確定してしまったのだ。
 そしてそれを落とす手段である≪龍頭星雲人≫は《秩序の意志》のコストとして墓地に行ってしまった。せめて≪終焉の開闢≫スタートなら…と悔やまれる場面。
 
 一旦《ブラッディ・タイフーン》で引き当てた≪龍装鬼 オブザ08号≫で《カンゴク入道》を破壊、《奇天烈 シャッフ》宣言3ダイレクトで目の前の盤面を最大限止めるが…
 当然マイケルは手札に残った《百鬼の邪王門》宣言。出てきたのは《「貪」の鬼 バクロ法師》、バトルで《奇天烈 シャッフ》が破壊される。
 
 ここまで来ればマイケルの残り手札1枚からでも過剰打点を組むことができる。
 残った手札は《一王二命三眼槍》、さらにボトムから《一王二命三眼槍》が連鎖し、シールド2枚に対して都合5打点。
 《秩序の意志》2枚を使い切ってしまったむったの手札では、これを止め切ることは到底不可能だった。
 
Winner:マイケル
 
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