第4回京都CS準々決勝:鍋 vs. なりょー
準々決勝:鍋 vs. なりょー
予選8ラウンドと、CSとしては屈指の長丁場となった京都CS。
そこから0回戦、決勝1回戦と長いラウンドを戦い抜き、残ったのはたった8人。
といったところで、京都CSのカバレージマッチをやるにあたって、筆者は何かが足りないと感じていた。
「俺フィーチャー」である。
元々決勝トーナメントからのカバレージという形式だったので、Twitterからのカバレージ推薦が不可能。
とはいえ、ここは目立ちたがりの聖地関西。
例えわびさびの精神が美とされる京都であれど、フィーチャーマッチにおいては重要度が低い。アツいフィーチャーへの意気込みを見せたプレイヤーの対戦を見届けたい…
と思っていたところで、運営のダクリュウが「フィーチャー卓に行きたい人いますか~!」と鶴の一声。
その声に対して、すぐに手を挙げた目立ちたがりがここに1人。
奈良県DMPランキング1位の鍋である。
ロージアダンテなど防御力が高いデッキを得意とする鍋だが、本日含む最近の使用デッキはジョーカーズ。
自身が所属するAQUAWAVEのプレイマットを敷きながら、チームの名に恥じないプレイをしたいと意気込む。
対するはなりょー。
後日知ったことなのだが、彼が使うオリジナルのプレイマットは「Team RiZE」のもの。
チームの想いをデッキに乗せ、ベスト8の戦いに臨む。
京都CSもベスト8、準決勝、決勝及び3決と残り3試合。
その全てを戦い抜けるのは、この試合に勝つどちらか1人。
先攻はなりょー。
マナセットから、なりょーのデッキは墓地ソースと伺える。
鍋は《ジョジョジョ・ジョーカーズ》から《チョコっとハウス》をサーチしてスタート。
なりょーは《問2 ノロン⤴》を繰り出し手札交換。鍋は先ほどサーチした《チョコっと》をそのまま繰り出す。
なりょーは再び《ノロン》。墓地を順調に肥やしていく。
鍋も再び《ジョジョジョ・ジョーカーズ》で《パーリ騎士》を加えつつの《チョコっと》。
ここで墓地ソースのエンジンとなる《プラチナ・ワルスラS》が降臨!
《ノロン》と共にシールドを攻め立てつつ、手札と墓地を充実させる。トリガーはなし。
《チョコっと》2枚の盤面からでは対処する手段がない鍋。追い詰められた形となる…
が、鍋の構築、そしてジョーカーズにはここからでも決め切れるアクセルがある。
《ヤッタレマン》、1軽減しつつその上に《ワッショイ万太郎》!
そして叩きつけられる《破界秘伝ナッシング・ゼロ》2枚!
一気に致死打点を形成した鍋、ここで《終末の時計 ザ・クロック》を踏まなければ一気になりょーの喉元に届く一太刀となる。
しかし、なりょーはシールドを確認する素振りも見せず、手札のカードに手をかける。
そこから現れたのは、《光牙忍ハヤブサマル》。
テンプレートの墓地ソースに採用されることが少ない予想外の忍者。これが鍋の一太刀を白刃取り。
一撃に全てを賭けてしまった鍋は、仕方なく《チョコっと》で《ノロン》を攻撃するのみでターンを終える。
あとはリソースが枯渇してしまった鍋を、なりょーが詰め切るのみ。
なりょーは《白骨の守護者ホネンビー》で墓地の《百万超邪 クロスファイア》を回収し、そのまま召喚。
《ワルスラ》と共に鍋の《チョコ》《万太郎》を処理。
鍋は戦力としては計算しづらい、《ヤッタレマン》《パーリ》を展開するのみ。
なりょーは更なる《ホネンビー》で《ハヤブサマル》を回収し、一連の処理で《爆撃男》を落として《ヤッタレ》を破壊。
5枚のシールドを残し、さらに復活した《ハヤブサマル》という後ろ盾を得たなりょー。安心して残り2枚のシールドを攻めに行く。
思い切りのいいカウンターを見せたが、予想外の《ハヤブサマル》に全てを食い止められてしまった鍋。
残り2枚のシールドを確認するも、先ほどの勢いは鳴りを潜め、静かに負けを認めるのみだった。
Winner:なりょー
《終末の時計 ザ・クロック》を全部切って防御手段を《ハヤブサマル》と《ホネンビー》に絞った、思い切ったなりょーの構築。
これが奈良県1位の虚をつく形となり、ベスト4へと進出した。