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■このブログについて

当ブログではイヌ科(@inuca_dm)が書いたデュエル・マスターズのカバレージを取り扱っております。
バレージってなんじゃらほいって方は公式のイベントカバレージの記事を見たら大体分かると思います。要するに対戦をカッコよく記録するやつです。

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超CSⅣ京都 Round7.セキボンvs25

 さて、もう1度この文章の趣旨を軽く説明しよう。
 公式のフィーチャーからは漏れたが、個人的に見ておきたかったマッチを覚書として記しておく…いわゆる趣味書きである。
 
 
 
 【赤緑アポロ】ですばるなが駆け抜けたことが記憶に新しい超CSⅣ京都。
 その第7ラウンドが始まる直前、私はスマホ片手に、急いで何番卓か忘れたけどどっか前の方の卓に向かった。
 
 そこにはチーム「マラかっち」の強豪2人…セキボンと25が……
 
 ………25がいなかった。
 
私「……パンさん(25氏の愛称)どこ?」
セキボン「知↑らないよ!!来ないんだもん!!!!」
 
 さて、そんなこんなで第7ラウンドのデュエマ・スタートのコールが鳴る。
 25は来ない。私とセキボンは笑うことしかできない。このままでは遅刻によりセキボンの勝利だ。
 ……と、そう思った矢先。
 
「ちょっと待っていつ7回戦のアナウンスあったの!?!?!!??」というダサすぎる叫び声と共に、ヒーローが遅れてやってきた。
「遅い!!!!!!」と怒るセキボン。身内同士ということもあってガハガハ笑いながらスピーディに準備が進められる。
 結局1分の延長時間をもって試合が始まった。
 
 ……書くのを忘れていたが、我々は7回戦の全勝卓というとんでもない場所にいる。
 彼らがともに調整したであろうデッキは、セキボンが【4c邪王門】、25が【アナカラーハンデス】という今大会を象徴するマッチアップだ。
 
先攻:25
 
 ゲームは先手25の《悪魔妖精ベラドンナ》ブーストからスタートする。何回も練習したであろうマッチアップ、25の中では《悪魔妖精ベラドンナ》の効果選択のパターン化まで済ませてあるだろう。
 25は続く3ターン目、再び《悪魔妖精ベラドンナ》を召喚。これの効果選択に少し頭を悩ませている間……
 
セキボン「俺さ、今日ランダムハンデスされるとき本命を抜かれやすくて困ってるんだよね」
 
 何やら話し始めた。
 
セキボン「手札見ながらシャッフルするのがいけないってわかったのさ。だから見ずにシャッフルすれば本命を抜かれにくいってワケ」
 
 何やら手札を見ずにシャッフルし……おもむろに25の前に5枚の手札を並べ始めた。
 
セキボン「来いッ!!」
 
25「ブースト」
 
 何も言わずセキボンは並べた手札を戻し、25のマナは5マナに到達した。
 返すセキボンは《豊潤フォージュン》を撃ち、手札を減らさずブーストする。
 
 25がブーストを選択した理由は自明だった。リソースを保持しながら《絶望と反魂と滅殺の決断》を撃つため!!
 これが《悪魔妖精ベラドンナ》2体蘇生からのランダムハンデス2発、《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》と《一王二命三眼槍》を落とす。
 
 これには渋い顔をしていたセキボンだったが……
 
 セキボン「トップめっちゃ強い!!!!!」とウキウキな顔でマナチャージを考え始めた。
 それは、フェアリー謹製の【4c邪王門】が【アナカラーハンデス】を真っ向から倒すためのカード……
 

 元祖最強のドローソース、《サイバー・ブレイン》!!
 これには25も「それは困ったねえ…」と表情を曇らせざるをえない。
 《サイバー・ブレイン》で増えた手札に対してランダムハンデスを仕掛けても効果が薄いと考えてか、《絶望と反魂と滅殺の決断》で《悪魔妖精ベラドンナ》を2体蘇生後、2マナブースト。さらに手札から《悪魔妖精ベラドンナ》を出しマナは9に到達する。
 
 セキボンの勢いは止まらない。《サイバー・ブレイン》が呼び込んだ、新たな《サイバー・ブレイン》を撃つことでその手札枚数は8枚。先ほどランダムハンデスを撃たれたとは思えない枚数。
 それに対して《若き大長老 アプル》を出した25の手札はたったの1枚。リソース勝負のロングゲームになりやすいこのマッチ、この時点で趨勢は決していた。
 
 セキボンは《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》攻撃時≪音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ≫で《若き大長老 アプル》に対処。
 そこに25は《CRYMAX ジャオウガ》で盾焼却、盤面に当たるときに2ハンデス
 これが《鬼ヶ大王 ジャオウガ》を含む2枚を落とし、セキボンは思わず「鬱陶しさ5億!!」と意味不明なうめき声をあげるが、まだまだ余裕があると言わんばかりの口調でもある。
 手札に戻ってきた《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》が《鬼ヶ大王 ジャオウガ》をもう1度回収し、《CRYMAX ジャオウガ》に対処。
 
 対照的に余裕がなくなってきた25。
 もはや勝ち筋はこれしかないとばかりに、《CRYMAX ジャオウガ》を出し直してシールドへと特攻。
 しかし、ここでトリガー《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》。《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》を回収し……
 
 セキボンのターン。
 シールドが0枚になったことで、【4c邪王門】の攻撃力は何倍にも跳ね上がる。
 
 まずは《鬼ヶ羅刹 ジャオウガ》を無料召喚。
 さらに《生命と大地と轟破の決断》からTブレイカーSAと化した《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》と《一王二命三眼槍》を召喚。
 まずはボトムに仕込んでおいた《一王二命三眼槍》が呼び出され、さらに《切札勝太&カツキング ー熱血の物語ー》効果で山札を操作し、再びボトムから《一王二命三眼槍》が呼び出される。
 《CRYMAX ジャオウガ》の効果で3枚になったシールドに、これだけの追加打点が襲い掛かれば……受けをGストライクに頼った25の【アナカラーハンデス】では到底耐えきることは不可能だった。
 
WINNER:セキボン
 
結婚おめでとう
 

 

超CSⅣ京都 Round1:むった vs. マイケル

 さて、まずはこの文章の趣旨を軽く説明しよう。
 公式のフィーチャーからは漏れたが、個人的に見ておきたかったマッチを覚書として記しておく…いわゆる趣味書きである。
 
 
 
 【赤緑アポロ】ですばるなが駆け抜けたことが記憶に新しい超CSⅣ京都。
 その開会式が始まる直前、私はスマホ片手に、急いで310番卓に向かった。
 
 そこには関東の強豪2人…むったマイケルがいた。
 あとコロナ渦以来久しぶりに会ったマイケルが超痩せててびっくりした。
 
 コロナ渦以前はSpiritsというチームで活動していた2人だが、今回一緒に調整はしていないという。
 つまり、見知った強豪同士ながらお互いのデッキが全くわからないという状況……私が対戦相手の立場なら怖くて震えが止まらない。
 
 さて、1回戦。幸先よくスタートを切れるのはどちらか。
 
先攻:マイケル
 
 1ターン目、《バサラ》のチャージによりマイケルのデッキがおおよそ【赤黒邪王門】と判明する。
 そのまま2ターン目、《福腹人形コダマンマ》によって初動と打点を確保する。
 
 対するむったは《エマージェンシー・タイフーン》から《一なる部隊 イワシン》を捨て、さらに捨てられるのが……《死積人形ブラッディ》!?
 
 聡明な読者ならお気付きだろうが、これがむった達がこの日のために作った秘蔵デッキ、【青黒シヴァンリンネ】。初見でこの動きを見せられたであろう、マイケルの対応力が求められる。
 
 とはいえ【赤黒邪王門】の宿命、わからないデッキ相手ならばこそ、勇気をもってビートダウンを仕掛けに行く。
 《斬斬人形コダマンマ GS》を重ねてシールドを掘り進め、《福腹人形コダマンマ》で1点。むったは少し考えてこのブレイクを通す。
 むったは《ブラッディ・タイフーン》で着々とコンボの準備を進めるが……
 

 返しにマイケルの手から飛び出したのは《「貪」の鬼 バクロ法師》!!
 先のターンの1点と合わせて致死打点を形成。《福腹人形コダマンマ》からシールドに襲い掛かる!!
 
 結果として、このブレイクがむったの生死を分かつこととなった。
 ブレイクされたのはキーカードでもある《龍頭星雲人/零誕祭》。手札には《秩序の意志》。
 ここでむったは考える。
 

 
 むった「【赤黒邪王門】だったら《龍装者 バルチュリス》来た瞬間に終わりだから、この《「貪」の鬼 バクロ法師》は取らないといけないんだよな……」
 
 《「貪」の鬼 バクロ法師》によってさらに増えたマイケルの手札は5枚。この中に《龍装者 バルチュリス》があればむったの死が確定してしまう。
 しかしそれを防ぐためには何枚も重ねてこそ真価を発揮する≪龍頭星雲人≫を捨てる必要がある。マイケルの手札の多さも相まって、喉から手が出るほど欲しい1枚。
 さあ、その選択の結末は……
 
 《龍頭星雲人/零誕祭》捨て、《秩序の意志》発動。《「貪」の鬼 バクロ法師》を封印。
 続く《斬斬人形コダマンマ GS》の攻撃時……《龍装者 バルチュリス》はない!
 
 結果としてマイケルの見えない《龍装者 バルチュリス》にしてやられたむったは、このブレイクにも《秩序の意志》を合わせて《福腹人形コダマンマ》を封印する。
 
 ターンが返ってきたむったは《不死の墓守 シヴァンリンネ》チャージ後長考。
 ここは《奇天烈 シャッフ》宣言2で目の前の《斬斬人形コダマンマ GS》の動きを封じる。
 マイケルは《「魂狩」の鬼 ガシャド髑髏》と《カンゴク入道》を置いてターン終了。エンド時効果でシールドは0枚だ。
 
 そして、その手札は4枚。
 対戦後、マイケルは自身のミスについて述懐する。
 
 マイケル「返しに≪龍頭星雲人≫を2枚出されてたら手札の防御札を全部落とされて《奇天烈 シャッフ》ダイレクトで負けてたんだよな…手札は5枚にするべきだった」
 
 そう、むったに≪龍頭星雲人≫2枚という勝ち筋を自ら差し出してしまったのだ。
 だがしかし…見えない《龍装者 バルチュリス》が、むったの≪龍頭星雲人≫2枚目を墓地に叩き落としていた。それがこのゲームのすべてだったと言っても過言ではない。
 
 むったは《ブラッディ・タイフーン》に《一なる部隊 イワシン》落としも絡めて≪龍頭星雲人≫2枚目を探しに行くが…引き当てることができない。
 やむなく1枚しかない≪龍頭星雲人≫を出すと…捨てられたのは《百鬼の邪王門》と《一王二命三眼槍》!!
 
 これにはむったもやられた、という表情。そう、この瞬間残りの手札が防御札であることが確定してしまったのだ。
 そしてそれを落とす手段である≪龍頭星雲人≫は《秩序の意志》のコストとして墓地に行ってしまった。せめて≪終焉の開闢≫スタートなら…と悔やまれる場面。
 
 一旦《ブラッディ・タイフーン》で引き当てた≪龍装鬼 オブザ08号≫で《カンゴク入道》を破壊、《奇天烈 シャッフ》宣言3ダイレクトで目の前の盤面を最大限止めるが…
 当然マイケルは手札に残った《百鬼の邪王門》宣言。出てきたのは《「貪」の鬼 バクロ法師》、バトルで《奇天烈 シャッフ》が破壊される。
 
 ここまで来ればマイケルの残り手札1枚からでも過剰打点を組むことができる。
 残った手札は《一王二命三眼槍》、さらにボトムから《一王二命三眼槍》が連鎖し、シールド2枚に対して都合5打点。
 《秩序の意志》2枚を使い切ってしまったむったの手札では、これを止め切ることは到底不可能だった。
 
Winner:マイケル
 
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