第2回はっちDMCS準決勝:ばく vs. Ruby
第2回はっちDMCS
準決勝:ばく vs. Ruby
2日前はベスト8、前日は3位。そしてこの日はベスト4へ進出。
この3連休は絶好調、その締めくくりを優勝で飾るべくばくがフィーチャーマッチの席に着いた。
ばくが使用するのは、超CSⅡでも活躍した《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》型デスザーク。
通常2枚採用の《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を思い切って3枚採用、《卍 デ・スザーク 卍》によるボードロックから確実に勝ちを目指す形だ。
全デッキが横一線となったこの環境、ジョーカーズが少しきついものの有利対面に取りこぼさない安定感とともにベスト4まで駆けあがってきた。
そして、決勝へと向かう道へ相手が1人。
この3日間で未だ成し遂げていない決勝進出、そして優勝への道を進み始める。
先攻:Ruby
2ターン目は《月光電人オボロカゲロウ》、《堕魔 ドゥグラス》とお互いに上々の立ち上がり。
刹那。
ばくの決勝への道は、一瞬にして絶たれた。
現環境を代表するブン回り、3t《“龍装”チュリス》《蒼き団長 ドギラゴン剣》!!
マナから呼び出された《ウソと盗みのエンターテイナー》と合わせて、シールドを4枚ブレイク。ばくはいきなりの窮地に立たされる。
この状況の真に恐ろしい点は、《ウソと盗みのエンターテイナー》による制約。
通常、多色クリーチャー1体だけを呼び出す《蒼き団長 ドギラゴン剣》なら《卍 デ・スザーク 卍 》とトリガーを合わせればまだ耐えることができる。
が、《ウソと盗みのエンターテイナー》の制約効果がこのデッキにはクリティカル。トリガーの《堕魔 ドゥグラス》を出せず、切り札たる《卍 デ・スザーク 卍》も踏み倒しを用いるため《ウソと盗みのエンターテイナー》効果で破壊されてしまうのだ。
苦笑いしながらばくは《堕魔 グリギャン》を召喚。
少し考えたのち、無月の門から《卍 デ・スザーク 卍》を呼び出すことで《ウソと盗みのエンターテイナー》の処理には成功するも、自身もそのまま破壊されてしまう。
そして、その場には《月光電人オボロカゲロウ》、そして何よりも重いパワー13000の蒼き団長。
自身が信じて採用した《ウソと盗みのエンターテイナー》の強さを噛みしめながら、決勝へと駒を進める。
その男の名は、Ruby。
WINNER:Ruby
Rubyの使用デッキは環境トップの赤青バスター…のはずだが、その構築はテンプレートから大きく外れ、かなり自身のやりたいことを詰め込んでいる。
《オリオティス・ジャッジ》、《ウソと盗みのエンターテイナー》、《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》…とタッチカラーで意識の外から飛んでくるメタカードを多数採用。もはや緑抜き4cと呼んでも差し支えないほどである。
悪く言えば欲張り構築だが、このような構築の赤青バスターで削られることもあり得る《プラチナ・ワルスラS》《勝利の道標レティーシャ》などのパワーカードもしっかり採用。
《蒼き団長 ドギラゴン剣》デッキが持つ構築の柔軟性、そしてその爆発力を存分に生かした構築を持ち込み、見事決勝に進出!
……が、その顔はどこか浮かない様子。
「勝ったけど決勝の相手がな~…」
もう片方の準決勝を見るにつき、決勝の対面は概ね青黒ハンデスであることを悟ったようだ。
現環境であまり見ないハンデスに対してガードを下げたRubyの構築、これではいささか分が悪いだろう。
しかし、信じた構築は応えてくれる。
身をもってその言葉を体現したRubyが、決勝の舞台へ挑む。