イヌ科バレージ

デュエルマスターズのカバレージ書いてます

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第1回はっちDMCS決勝第1回戦:ひめらぎvs.月神

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 主催のはっちはもともと遊戯王のCS運営に慣れており、DMとのルールの違いもあり手探りで行われていた部分もある。
 そんな中、第1回はっちDMCSにおいて最も特徴的だったのは「1本勝負、実質時間制限なし」というルールだった。

 このルールによって今まで時間制限に苦しめられてきたコントロールデッキが一気に台頭。
 Round2で登場したdottoも「ルールのお陰で確実に詰めれるようになった」と、完璧に詰め切るには膨大な時間を要する青白ミラダンテで本戦に進出。

 そして、ここにも1人ベスト16に進出したコントロール使いが1人。
 受け札を多く搭載したトリーヴァコントロールを使う月神である。

 かつてのトリーヴァビッグマナのような基盤で徹底的に相手の攻め手を削いでいくこのデッキに対し、ひめらぎの5cバスターが立ち向かう。
 多くのプレイヤーにとって区切りとなる、ベスト8への切符を賭けて。

 先攻:月神


 月神のデッキは現代のDMでは珍しい《フェアリー・ライフ》2連打からのスタート。
 対してひめらぎは2ターン目に《ダーク・ライフ》でマナ基盤を整えつつ《アクアン・メルカトール》に繋げる絶好のスタートだ。

 6マナにさしかかった月神は《龍覇 M・A・S》から《龍波動空母 エビデゴラス》でリソース源を確保。バウンスはなし。
 対するひめらぎは《ダーク・ライフ》でマナリソースを増やす。
 月神のアクションは《フェアリー・シャワー》でマナを伸ばしてからの《Dの牢閣 メメント守神宮》。

 ひめらぎは《Mの悪魔龍 リンネビーナス》を着地。そこから《アクアン・メルカトール》を吊り上げ…《蒼き団長 ドギラゴン剣》をキャッチ!
 少し考えそのまま革命チェンジ、再びの《Mの悪魔龍 リンネビーナス》からは《異端流し オニカマス》。
 3点が通り、《Mの悪魔龍 リンネビーナス》の2点は《Dの牢閣 メメント守神宮》でブロッカーを得た《龍覇 M・A・S》でブロック。
 しかし盤面には致死打点。意を決しアタックに向かう。
 1点、1点…と通り⦅異端流し オニカマス⦆がダイレクトアタックに向かう!

 が、ここは《怒流牙 佐助の超人》《斬隠蒼頭龍バイケン》。
 《異端流し オニカマス》に対処できない…と思われたが、この《斬隠蒼頭龍バイケン》は《Dの牢閣 メメント守神宮》によりブロッカー。《怒流牙 佐助の超人》を効果で返しながらブロックし、アンタッチャブルアタッカーを返り討ちに。

 返すターン、月神は《龍覇 M・A・S》と《異端流し オニカマス》を展開。
 そして《Dの牢閣 メメント守神宮》のスイッチ発動、《異端流し オニカマス》と合わせて時間を稼いでいく。

 気付けばひめらぎのデッキは残り5枚。もともと禁断でデッキが減っている上、《アクアン・メルカトール》や《ダーク・ライフ》の使い過ぎが響いた形。
 しかしできる行動は《ダーク・ライフ》からの《青寂の精霊龍 カーネル》。《ダーク・ライフ》で目当てのカードはまだ見つからない。

 その隙を見計い、月神は詰めのプランを作っていく。
 まずは《Dの牢閣 メメント守神宮》を貼り換え、《怒流牙 佐助の超人》でドローを進める。
 さらに2体目の《異端流し オニカマス》を追加し、ひめらぎの盤面はDスイッチでシャットアウト。
 後がなくなりつつあるひめらぎ、大きく息をつき考えるが、アクションは《青寂の精霊龍 カーネル》のみ。
 月神は《白米男しゃく》で《Dの牢閣 メメント守神宮》を回収し、そのまま貼り換え。これで盤面の打点をシャットアウトしつつ、《怒流牙 佐助の超人》を追加。

 完璧なシャットアウト。まさしくその言葉が似合う月神詰将棋を前に、ひめらぎは実質最後のターンを迎える。
 このターンも大した動きはできず、このまま命の灯火が消えていく…

 …いや、違う。
 彼は今まで、動かなかった。あと1枚だけある、勝利への切り札を探すため。
 限界まで山札を掘り切ったこのタイミング、ひめらぎは最大火力でその命を燃やし始める。

 まず8マナを支払い《蒼き団長 ドギラゴン剣》を召喚。
 残る封印は3枚から2枚。そのまま⦅蒼き団長 ドギラゴン剣⦆に革命チェンジさせる。マナからは《Mの悪魔龍 リンネビーナス》、これで封印が全て剥がれ落ちる…。

 彼が狙っていたのは…封印からの《単騎連射 マグナム》である。

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 残りの封印から《単騎連射 マグナム》が落ちれば月神のシノビを封じつつ、さらに禁断開放で月神の盤面…すなわち、今まで触ることが叶わなかった⦅異端流し オニカマス⦆を一掃してダイレクトアタック。
 《単騎連射 マグナム》が盾落ちかボトム落ちでなければなしうるこの勝ち筋。このためだけに今まで耐えてきたのだ。

 …が。
 その祈りが実ることはなかった。

 封印から落ちたのは、よくて《音精 ラフルル》といったラインナップ。《単騎連射 マグナム》はなんとデッキボトム。
 ⦅異端流し オニカマス⦆こそドキンダムで封印した…が。

 ここまでたっぷりと受けの準備ができたのは月神も同じ。それを分かっているひめらぎは諦め気味でアタックに向かう。
 そして予定調和の《怒流牙 佐助の超人》《斬隠蒼頭龍バイケン》が、月神のベスト8進出を決めた!

 WINNER:月神