金沢超CSⅡおまけ Round 3:ぎらさき vs. せいな
ひつまぶしに会場見かけてたら歩いたビッグシリーズマッチ
(そこそこ文量は)あります
ちょっとした裏話をすると、フィーチャーマッチを選ぶときは基本的にマッチング表を見てから決める。
だからこそ予選第3ラウンドでパタ@いっせーvs.ZweiLanceの文字を見た瞬間、カバレージ班は盛り上がりすぐにフィーチャーマッチが決まった。
すぐ隣の卓でぎらさきvs.せいなが発生したことを、そのときの我々には知る由もなかった。
たまたま会場を歩いていたら向かい合うぎらさきとせいなを発見。
前年度DMPランキング2位と前々年度全国覇者、顔ぶれだけ見たらこちらがフィーチャーされていてもおかしくない。
予選1回戦に続くビッグマッチ。時間もあった筆者は、携帯のメモを開いて目の前の2人を書き留める準備を始めた。
元来仲のいい2人は向かい合う。3回戦を全勝で折り返し、最高のスタートダッシュを決めるために。
先攻:せいな
せいなは《ドンドン吸い込むナウ》を含む2マナタップで《タイム1 ドレミ》召喚、ぎらさきは《フェアリー・ライフ》。
チェンジザダンテvsラッカバスターと、お互いデッキの自己紹介が終わったというところだろう。
だからこそ、2ターン目の段階で苦しい顔となったのはせいなの方だ。
現環境における、バスターに対するメタデッキの代表格として挙げられるチェンジザダンテ。ぎらさきの準備が整う前に勝負をかけなければ、苦戦は必至。
理想はこの3ターン目に《蒼き団長 ドギラゴン剣》を走らせることだが…そこまでうまくはいかない。せいなの3ターン目は《タイム1 ドレミ》を重ね、殴るか少し考えてエンド。
それに対しぎらさきは1分ほど考えた末…《奇石 ミクセル》を召喚してエンド。《蒼き団長 ドギラゴン剣》を封じられ、せいなの動きがぎこちないものとなる。
が、せいなも《異端流し オニカマス》でぎらさきのホール呪文を牽制。これに対し5マナ目をチャージして《怒流牙 佐助の超人》とこちらも悠長な動きとなる。
ここでせいなにキーアクション、ノーチャージで《単騎連射 マグナム》!
チェンジザダンテの主な受け札は《怒流牙 佐助の超人》に代表されるシノビ。これを封じる《単騎連射 マグナム》の存在はこのマッチアップにおいて非常に重要、バスター側が勝つときは最速でバスターを出すかこのカードが絡んだ時というほどだ。
ぎらさきはノーチャージ《龍装艦 チェンジザ》だが、《異端流し オニカマス》が睨みを利かせる場面、最も強い動きであるホール呪文は使えない。
考えた末、《龍装艦 チェンジザ》の効果では《白米男しゃく》を捨てる。ブースト後《Dの牢閣 メメント守神宮》を回収する。
前のターンに引き続き、せいなのキーアクションはもう1つ。4マナ《ドンドン吸い込むナウ》!
せいなの手札にはすでに《蒼き団長 ドギラゴン剣》。あとは《龍装者 バルチュリス》を回収しつつ、《奇石 ミクセル》を盤面から排除すればせいなの勝ちがほぼ確定する!
さあ、5枚を見て……
……《龍装者 バルチュリス》があれば即回収だったろうが、せいなの顔は晴れない。
回収は《ドンドン吸い込むナウ》2枚目。次弾を装填して次のチャンスを狙う。
ぎらさきのターン、《怒流牙 佐助の超人》で《フェアリー・ライフ》を捨てその効果を起動しつつ…4マナをタップ。
せいなは《ドンドン吸い込むナウ》2枚目を回収したとき、一縷のチャンスを手にしたとともに、こうも思っていただろう。
この男を前に、このカードを有効に使えるタイミングは二度と存在しないと。
その理由は先ほどぎらさきの手札に加わった《Dの牢閣 メメント守神宮》!!
開始時スイッチでせいなの盤面が無防備に。今までぎらさきの動きを封じてきた《異端流し オニカマス》も、切り札となる《単騎連射 マグナム》も、次のターンには一方的に討ち取られてしまう。
せいなは《タイム1 ドレミ》でドロー、「まじか………」とぼやく。その中身は1ターン前にあれば勝負が決していた《龍装者 バルチュリス》。
《ドンドン吸い込むナウ》で《Dの牢閣 メメント守神宮》を回収。
一転攻勢ぎらさき、《フェアリー・シャワー》から回収した≪機術士ディール≫!!
2を宣言し、今まで並べた《単騎連射 マグナム》以外の小型が全て手札に返される。
もちろん、枷となっていた《異端流し オニカマス》も。
そして、彼らはもう手札から盤面に戻ることはできない。
勝負を決める《龍装艦 チェンジザ》プレイヤーアタック時《時の法皇 ミラダンテⅫ》!
《龍装艦 チェンジザ》効果で《ディメンジョン・ゲート》から《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》サーチ、そのまま《時の法皇 ミラダンテⅫ》効果で《ジャミング・チャフ》として使用するテクプレイを見せつつ、一気にシールドに襲い掛かる…
そのまませいなのシールドに回答はなく、ぎらさきがガッツポーズとともに3-0を決めた!
WINNER:ぎらさき