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第1回はっちDMCS予選4回戦:ジェニメタ vs. ナツメ

 

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 第1回はっちDMCS
 予選4回戦:ジェニメタ vs. ナツメ

 

 

 

 各エキスパンションの第2弾はカードパワーが高く、環境が動きやすい。
 これはデュエル・マスターズの長い歴史で語り継がれてきた歴史だが…どうにも今年はいつも以上のカードパワーを誇っている印象がある。
 双極篇第2弾、「逆襲のギャラクシー 卍・獄・殺!!」。

 かつて黒緑速攻が上ブレでしかなしえなかった3ターンキルを、いとも簡単に成し遂げる新時代速攻の旗手《“轟轟轟“ブランド》。
 いつか化けると囁かれていた《I am》を表舞台に連れ出した立役者《超宮兵 マノミ》。
 《ゼロの裏技ニヤリー・ゲット》を失ったジョーカーズを別デッキへと生まれ変わらせた《キング・ザ・スロットン7/7777777》。

 ここで挙げなかったカード群も使い勝手カードパワーともに高いものばかり。
 新殿堂施工とほぼ同時にリリースされたこのエキスパンションによって作り出された環境は、まさしく群雄割拠と呼ぶにふさわしいものになった。

 そして、4回戦のフィーチャーテーブルに座るのは新弾で大幅に強化された2つのデッキが激突する。
 《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》を獲得した黒単デスザーク、使い手はGP5th優勝のナツメ。
 それに相対するは《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》を獲得し、安定性を手に入れた墓地ソースを使うジェニメタ。

 ここまで3連勝。新環境における2人の選択は正しかったのか。
 それを証明するためにも、このフィーチャーマッチで負けるわけにはいかない。


 先攻:ジェニメタ

 《戦略のD・H アツト》、《終末の時計 ザ・クロック》をセットしたジェニメタ。墓地ソースとみていいだろう。
 対するナツメは初手を見るなり一瞬鼻で笑う。どうやら事故なのか…《卍月 ガ・リュザーク 卍》2枚セット。

 ジェニメタは《終焉の開闢》から《盗掘人形モールス》回収、ナツメは《堕魔 ドゥグラス》。
 4ターン目はお互い《追憶人形ラビリピト》を出し合う形に。

 ジェニメタは《盗掘人形モールス》を通常召喚、先ほど撃ち込んだ《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》回収。
 対するナツメは《堕魔 ヴォーミラ》を召喚。後に控える《追憶人形ラビリピト》の全ハンデスをケアしていく。

 ジェニメタは《終焉の開闢》から《百万超邪 クロスファイア》をG0で召喚。
 そのまま攻撃するが、ここは《堕魔 ドゥグラス》にブロックされる。横に残った《盗掘人形モールス》がシールドブレイクし、ナツメのシールドは残り4枚。

 中途半端な盤面に《堕魔 ヴォーミラ》を返せない苦しい立ち上がり。
 もちろんこの隙を見逃すGP覇者ではない。

 《堕魔 ヴォガイガ》《堕魔 ドゥシーザ》から…《卍 デ・スザーク 卍》!!
 これで《百万超邪 クロスファイア》を破壊しつつ《追憶人形ラビリピト》で全ハンデス。 ナツメのコントロールが始まり、ここから数ターンナツメがゆっくりと盤面を広げる展開が続く。

 《堕魔 グリナイブ》を設置し、《堕魔 ヴォーミラ》に耐性を与えながら盤面のプレッシャーを広げていく。
 頃合いを見て《堕魔 ヴォーミラ》で1点を入れ、《卍月 ガ・リュザーク 卍》が墓地から現れる。《追憶人形ラビリピト》の効果が起動し、ジェニメタに一切のリソースを与えない。

 だが、こういう場面でトップ解決ができるデッキが今の墓地ソース。
 そのトップデックは…《終焉の開闢》!!
 これが《暴走龍 5000GT》を墓地から釣り上げ、そのまま召喚!一気にナツメの盤面が崩壊する。

 …ものの、コントロールデッキの名手、ナツメに焦る様子は一切ない。
 この《暴走龍 5000GT》を《堕魔 ドゥポイズ》で難なく処理。ナツメは《堕魔 ドゥシーザ》でワンパン。
 まずは膠着状態を打開するため、ジェニメタは《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》をクリーチャー面でプレイ。これで《卍 デ・スザーク 卍》を破壊する。
 これには《卍 デ・スザーク 卍》を再度降臨させ、ナツメは盤面制圧を許さない構え。
 が、そこに降り立つのは2枚目の《暴走龍 5000GT》。
 まだ余裕があるナツメ、《革命の裁門》で返す。

 …が、ナツメの山札も限界が近い。そろそろ勝負を決めたいところ。ここで《卍 デ・スザーク 卍》2点…
 これが《撃髄医 スパイナー》をトリガー!《卍 デ・スザーク 卍》が打ち取られる。これ以上のリソースを与えたくないナツメはターンを渡す。

 ついに《卍 デ・スザーク 卍》のソフトロックから逃れたジェニメタ。ここで一気にリソースを盤面に吐き出す。
 《戦略のD・H アツト》、《龍装鬼 オブザ08号》で《卍月 ガ・リュザーク 卍》を処理。
 そして…《百万超邪 クロスファイア》!

 盤面には《戦略のD・H アツト》《龍装鬼 オブザ08号》《百万超邪 クロスファイア》、そして先ほどトリガーした《撃髄医 スパイナー》。
 これで次のターンには1枚減ったシールドに6打点が突っ込むことになる。完璧と思われたナツメのコントロールに、一瞬の隙が生じてしまった。

 とはいえ、ナツメに手がないわけではなかった。その手には《革命の裁門》。
 不確定ではあるが2打点持ちに除去を飛ばせばまだ勝負は終わらない。
 それに、《卍月 ガ・リュザーク 卍》が安定着地しているのも追い風。残るシールドは1枚、この脅威を退けてあと2回の攻撃でナツメが勝利する…


 …あくまで、《革命の裁門》が当たれば、という話だが。

 《革命の裁門》から捲ったカードは…《革命の裁門》。
 《堕魔 ドゥポイズ》があったものの、ジェニメタが打点の計算を間違えていない限り2打点持ちを盤面から墓地に送るわけもなく。

 次のターン、1つ減って5打点がナツメのシールドに突撃。
 その身を守るはずだった《堕魔 ドゥグラス》はシールドにはなく。
 その身を守るはずだった《革命の裁門》は山札の中に帰ってしまった。


 WINNER:ジェニメタ