第1回はっちDMCS予選2回戦:dotto vs. 無毛
第1回はっちDMCS
予選2回戦:dotto vs. 無毛
はっちCSといえば、界隈に疎い筆者でも聞いたことがある遊戯王の超大型CS。
各地で多数行われるはっちCSの優勝者を集め、最終的にははっちグランドCS…デュエル・マスターズで言うおやつファイナルに相当する最終決戦の舞台まで用意されている。
大型非公認といえばはっちCSという、まさに遊戯王の花形大会だ。
そんなはっちCSがネクストブランド…「はっちDMCS」としてデュエルマスターズに参戦!
今回縁があり筆者もライターとして参加させて頂くことになった。
もともと遊戯王界隈で名を馳せるCS、もしかしたらこのカバレージも遊戯王プレイヤーに見て頂いているかもしれない。
だからこそ、いくら王道と言われようと最初のフィーチャーマッチにはこの男に登場してもらうべきだろう。
現在デュエル・マスターズの顔と言ってもいいプレイヤー…"魔王"dotto。
対戦相手の無毛も関西で精力的に活動しているプレイヤーの1人。dotto相手でも気負う様子はない。
はっちCSが切り開く新たなフィールド…デュエル・マスターズ。
まずは彼らが紡ぐ物語によって、その面白さを見せてやろうじゃないか。
先攻:dotto
dottoはまず《青寂の精霊龍 カーネル》セット。対する無毛は《ブレイン・タッチ》セット。超次元からロージアダンテvsハンデスのマッチアップと思われる。。
3ターン目にセットした《プロテクション・サークル》から、dottoのデッキは受けに特化した青白ロージアダンテで概ね間違いないだろう。
対して無毛は《黙示護聖ファル・ピエロ》をセットし《奇石 ミクセル》。ドロマーハンデスと判明し、お互いにデッキのカラーがわかったところだ。
dottoは《レインボー・スパーク》で2枚ドローを進める。無毛は少し考え、チャージエンド。
dottoは《コアクアンのおつかい》から《時の法皇 ミラダンテⅫ》と《レインボー・スパーク》を回収。このターンにセットされた《ポクチンちん》が目を引く。
対する無毛は《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》で終了時1ドロー。対してdottoは先ほど回収した《レインボー・スパーク》を撃ちドローを進める。
お互いにリソースを稼ぎ合う静かな立ち上がりだったが、ここで無毛が動く。
回収なしで《超次元リバイヴ・ホール》を撃ち、《勝利のリュウセイ・カイザー》を展開。
dottoの展開において肝となる7マナ目を封じる。
が、dottoに必要なマナは6枚で十分だった。
その手から開かれるは天界の門…《ヘブンズ・ゲート》!!
効果で《時の秘術師 ミラクルスター》、《音感の精霊龍 エメラルーダ》を展開し、《時の秘術師 ミラクルスター》がリソースを回収。7マナ目をセットしているので《奇石 ミクセル》は不発。
さらにG0で《ミラクルストップ》!
この《ミラクルストップ》が回りだせば、無毛の勝機は薄い。
それを防ぐべく無毛は《パクリオ》を召喚。手札の《時の秘術師 ミラクルスター》をシールドに落とし、とりあえずは《ミラクルストップ》の難を逃れる。
ターンが返ってきたdottoはまず山札の枚数をチェック。相手の《ヴォルグ・サンダー》を警戒しての行動だろう。
そして《レインボー・スパーク》を唱え、《勝利のリュウセイ・カイザー》と《奇石 ミクセル》をタップ。
さらに撃ち込まれた《コアクアンのおつかい》で…《ミラクルストップ》含む3枚を回収!!
《ミラクルストップ》を撃ちつつ、《時の秘術師 ミラクルスター》が《時の法皇 ミラダンテⅫ》にチェンジ。《ヘブン・デ・エンドレーサ》で《勝利のリュウセイ・カイザー》を討ち取りつつ3枚ブレイク。
さらに《音感の精霊龍 エメラルーダ》が《時の秘術師 ミラクルスター》にチェンジし、《ミラクルストップ》を回収しながら無毛のシールドを叩き割る。
《ミラクルストップ》+《時の法皇 ミラダンテⅫ》、dottoが得意とするロック戦法。
呪文とほぼ全てのクリーチャーの召喚を止められた無毛。これで勝負あり…
ではなかった。無毛の表情はまだ死んでいない。
ゆっくりと8マナをタップし…
そう、無毛の手札には《復活の祈祷師ザビ・ミラ》!!
場に残った2体のクリーチャーが、《ヴォルグ・サンダー》に変換される!!
これには驚愕の表情を浮かべたdotto。
まずは1回目の《ヴォルグ・サンダー》。これは3枚ほどで留まるが…2回目の《ヴォルグ・サンダー》がdottoの山札に襲い掛かる。
大量に落ちる呪文、祈るようにdottoは山札を捲り続け……
2枚目のクリーチャーが落ち、dottoのデッキにはまだ少し余裕がある。
無毛は苦笑いしながら投了を選択した。
WINNER:dotto
「びっくりした~…」と目を見開いて言うdotto。
念のために撃った《ヘブン・デ・エンドレーサ》がもし違うカードなら、間違いなく無毛が逆転勝ちしている。
「2枚目の《ミラクルストップ》が引けてことで欲が出ちゃったなあ…」と語るdotto。日本一の超強豪でも、このような綻びが出てしまうこともある。
これが、デュエル・マスターズ。
そして気持ちをすぐに切り替え、二の轍は踏むまいとより精密なプレイができるようになる。
これが、彼がデュエル・マスターズの日本一たる所以である。