くすのきCS4回戦:dotto vs. カバっしー

予選4回戦:dotto vs. カバっしー

11月の中頃発売された「超メガ盛りプレミアム7デッキ」。

先週から始まった限定構築戦では、このデッキでリリースされたカードの活躍が目立つ。

特に《オブ・シディアDG》はコントロールのvsビート最終兵器として大活躍、ここまで2人のエリア優勝者を出している。

また、《超Z級 ゲキシンオー》《SMAPON》のリリースによる赤ジョーカーズの強化も見逃せない要素だろう。

一方通常環境。赤ジョーカーズは鳴りを潜めるものの、このデッキにより新たな武器を手に入れたあるデッキの活躍を取り上げないわけにはいかない。

《絶対の畏れ 防鎧》と《奇石 マクーロ》を手に入れた白緑メタリカである。

《ベイBジャック》を駆使した高速コンボデッキの1つだが、このデッキが活躍した要因の1つとして、強力なメタカードを自然に採用できることが挙げられる。

その中でもプレミアム7デッキでリリースされた《防鎧》は超強力、特に苦手なバイクに対して先出し《防鎧》で勝てるようになったのは非常に大きい。

デッキの不安定さが弱点として挙げられていたが、それを《マクーロ》で補えるようになったのも見逃せないポイントだ。

これら強化を通して、白緑メタリカは環境トップをひた走るデッキとなった。

この試合でそれを使うのは、名実ともに最強の白緑メタリカの使い手、dottoだ。

昔から手が付けられない強さから「神」「魔王」「goddoさん」など散々な呼ばれ方をされていた古豪。

そんな彼は現在、白緑メタリカを使い始めてから全盛期レベルの強さとなっている。

ドローソースを引けないときの立ち回りが難しいメタリカだが、そんな引きでも最適解を常に出せるのがこの男。

自身でもできすぎという3週間連続優勝を打ち立てた彼は、今最もノリにノッているプレイヤーの1人。この日も3-0で折り返し、いつものように上位卓へ。

対するはカバっしー。自身の場にドキンダムを封印し、魔王を討伐せんと意気込む。

先攻はdotto。

なんと1ターン目に《秘精甲蟲メタルバグ》セット！からの《ベイBジャック》、さらに2ターン目には《デスマッチ・ビートル》を展開。

対するカバっしーは《虹撃奪取 トップラサス》を展開。どうやら赤緑バイクを使う模様。

dottoの引きが止まらない。

《絶対の畏れ 防鎧》を展開、踏み倒しメタ2枚という赤緑バイクに対する盤石な盤面。

早くも絶体絶命かと思われたカバっしーだが、しっかり解答を持っていた。

《父なる大地》で《防鎧》を下げて《ベイBジャック》に。

盤面に重なった《ベイBジャック》は意味を為さず、実質的に確定除去となる強い動きだ。

dottoは《龍装者 バーナイン》で1ドロー、少し考えエンド。

ここが攻め時と見たカバっしー、一気に動く。

1マナ軽減して3マナ、《轟速 ザ・レッド》、攻撃時《熱き侵略 レッドゾーンZ》《轟く侵略 レッドゾーン》！

《デスマッチ・ビートル》とシールドを1枚焼き払い、Tブレイク！

 ここで《ジャスト・ラビリンス》がトリガーし、《バーナイン》をタップし3ドロー。

横にいた《トップラサス》も攻撃に参加し、dottoのシールドは一気に0枚に。

次のターンには勝負を決める猛攻を見せたカバっしー。
意気揚々とターンを終了「してしまった」。

一見シールドが0枚となったdottoが追い詰められたように見えるが、そうではない。
3枚のシールド、トリガーした《ラビリンス》からの3枚が手札に加わり、リソースは潤沢。
盤面には《ジャック》と《バーナイン》。

これだけのお膳立てが整えば、ソリティアに入ることは難しくないのが白緑メタリカというデッキだ。
さらに、それを操るのは名手dotto。

表情を崩すことなく、魔王は勝利への道を歩み始めた。

《黙示賢者ソルハバキ》で《一番隊 クリスタ》を回収し、そのまま召喚。

さらに2枚目の《クリスタ》を展開。《赤攻銀 マルハヴァン》2体まで。

ブレイクで増えた手札、そして盤面に残った《ジャック》《バーナイン》を生かして全力で展開する。

そして、決定打の《ジャスト・ラビリンス》7ドロー。

シールドがなくなり、いわゆる盾落ちを心配する必要のなくなった魔王にとって、この状況から勝つことは朝飯前。

大量展開の後、いつものようにゆっくりとした手つきで《無限銀河 ジ・エンド・オブ・ユニバース》を着地させた。

Winner:dotto

「今日は安定して引きが強い」と調子のよさそうな素振りを見せるdotto。見据えるは4週連続の頂のみ。